クリスマス・キャロリングの思い出
安井直子牧師
もうすぐクリスマスです。皆さんは今年のクリスマス、どこでどんなふうに過ごされるでしょうか。楽しみですね。
さて、皆さんは心に残っているクリスマスの思い出はありますか。
私が今でも一番心に残っているクリスマスの思い出と言えば、母教会にいた頃のこと、中学1年のクリスマスに洗礼を受けクリスチャンになってから、毎年クリスマスの夜に聖歌隊でキャロリングをしたことです。私の母教会では、聖歌隊十数名のメンバーが聖歌隊の白いガウンを着てロウソクを持って、教会員の家(希望者の)を訪ね、玄関先でクリスマスの賛美歌を賛美します。どの家でも帰りがけには、温かい飲み物やおいしいお菓子を用意してくれていて、またそれが楽しみの一つでもありました。
また、教会員の家だけでなく、松山の繁華街(アーケード内)を白いガウンを着て、ロウソクと楽譜を持って練り歩き、何箇所か立ち止まってはクリスマスキャロルを歌うこともしました。これはさすがに恥ずかしかったです。
賛美している時に、ちょうど友達が通りかかり、「どうしたの?」と声をかけられたりすると、恥ずかしくて隠れたかったことを思い出します。でも、通りすがりに賛美を聞いてくれた人達が拍手をしてくれたり、一緒に口ずさんだりしてくれる人もあり、そんな時は賛美できて良かったと思ったことでした。
教会ではイエス・キリストの誕生を喜び祝うクリスマス礼拝をささげます。でも新しい人が自ら進んで教会に来てくれるということは難しいことです。
だから、待っているだけではもったいないかもしれません。それならば、私たちがクリスマスの福音を届けることも必要かもしれません。それができるのがクリスマス・キャロリングの素晴らしさではないでしょうか。
恐れるな。
見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、
あなたがたに伝える。
きょうダビデの町に、
あなたがたのために救主がお生れになった。
このかたこそ主なるキリストである。
– ルカによる福音書2章10節~11節 –
私たちも天軍賛美のように、クリスマスの喜びを人々に伝えて行きたいと思います。
2014年12月号