私たちも競技者

山脇 望 牧師

 シドニーオリンピック競技大会が開催され熱戦がくり広げられております。 オリンピックは、「参加することに意義がある」と、語られましたが、「よい結果を出すこと」を願わない選手はいないと思います。 メダルに対する強い執念をもって参加していることでしょう。
 この時のために選手達は他人の目に、意識にほとんど入ることのない所で、 どれほどの練習をかさねてきていることか、肉体のみならず、精神的闘いの連続であったことでしょう。

スポーツの魅力は、その中に「人の人生」をかさねて見ることができるからです。まさに人生は、ひとつの戦いであることを知っているのです。また、知らなければならないことを覚えます。

私たちの最大の競技は、「わたしたちの参加すべき競技を耐え忍んで走りぬこうではないか」と、信仰のゴールを目ざして走ることであります。観衆席で競技者を応援する広場ではないことを心にとどめることは大切です。

競技者にとって大切なことは
①ゴールを明確に走ること
 ゴールを意識しない競技はありません。 どこに向かい、どの程度走ってきたかを確認しつつ、参加しております。  私たちのゴールは”天国”です。これをはっきりと見すえて走りましょう。

②耐え忍んで走る
 競技者は決して楽ではありません。辛い経験を多くいたします。  それ故に途中でやめてしまいます。  練習だけではなく、日々との生活におきましても犠牲をはらうことがあります。  好きなことをして勝利は望むことはできません。

③よいコーチの指導が必要です
「信仰の導き手」なる主イエスが私たちのコーチであります。  私たちのすべてを知り、共に汗を流してくださるコーチです。

④生活を律する
 生活のすべては競技者のゴールに焦点を合わせて行われることです。  選手たちは、時には他の人と同じように好きなことをしたいと思います。  でも、それを受け入れるわけにはいきません。  競技が終わった時は、「何を一番したいですか」「美味しいものを思いっきり食べたい」と、語っておりました。

 私たちの競争は天国に向かっての、サタンとの闘いであります。主イエスと共に勝利を獲得いたしましょう。

2000年10月号