ひとつのからだ

野田 信行牧師

「あなたがたはキリストのからだであり、ひとりびとりはその肢体である」。
コリント人への第一の手紙第12章27節
この聖句は私たちひとりびとりは手や足、耳や目等の様に役割は違うかも知れませんが、ひとつのからだであると語ります。

 ここで「あなたがた」という言葉はどこ迄の範囲を指しているのでしょうか。茂原教会に集っている人たちだけではありません。私たちは株分け教会である、岬教会や大網教会と一緒に行事を行います。千葉教区や教団も一つのからだとして歩んでいます。

 それだけに留まらず、「あなたがた」は「キリストのからだ」ですから、キリストを救い主と信じる全ての人のことです。茂原地域には色々な教団、教派のキリスト教会がありますが、キリストだけが救い主と信じる者は天国で一緒になる兄弟姉妹です。私たちは、「ライフラインの集い」の開催や一致祈祷会への参加等を通じて地域での宣教協力の意思を表明しました。

 現在、どこの教会も単独での拡大が難しい状況になって来ていますが、それは上記の御言に生きる良い機会になってもいます。そのためにも地域での宣教協力が欠かせません。出来る限り、岬教会や大網教会との行事のバッティングは避けたいと思いますし、地域の他の教会の行事とも重ならない様にしたいと思います。同じ兄弟姉妹の行事が地域で重なるのはとても残念です。

 他の教会の行事に、もし時間があれば訪ねて行って兄弟姉妹としての交流を持つのは楽しいものです。またその教会の近くに住む知人を誘って行けば、その教会に喜ばれるかも知れません。その様な宣教協力を地域で行なえたら素敵ですね。茂原教会のミッションは人を救うことであり、茂原教会やホーリネス教団の勢力を拡大することではありません。大切なのは救われることで、どこの教会に繋がるかではありません。

 その代わりに、他の教会に行事が無い時に茂原教会が行事を行えば、来て貰えるかも知れません。そのためには年間を通して地域の教会全体で行事の在り方を考える必要がありますが、まずは茂原教会が率先して行えば良いことです。

 クリスチャンは全てキリストのからだであり、からだ全体のことを考える者を神は祝福してくださいます。クリスチャンは全て一つのからだであるキリストの肢体です。

2019年10月号