賜物を生かし愛のうちに成長する教会

          

古川信一牧師

「また、キリストを基として、全身はすべての節々の助けにより、しっかりと組み合わされ結び合わされ、それぞれの部分は分に応じて働き、からだを成長させ、愛のうちに育てられていくのである。」

        - エペソ人への手紙4章16節 –

エペソ人への手紙の主題は、キリストのからだとしての教会ということで、この章の6節までは、教会の一致の大切さが強調されており、7節からは与えられている賜物の多様性に焦点が向けられています。ここに多様性における統一という、教会の特質が見られます。教会とは建物ではなく、組織でもなく、神によって呼び集められ、一つとされた者が集う「聖徒の交わり」(使徒信条)です。さまざまな人がおりながら、一致したものをもっているのが教会です。多様性における統一とは、みんな同じになれという事ではなく、むしろ、一人一人の個性が重んじられるということです。そして、それぞれに賜物(職務)が与えられ、その与え主は「上られた」キリストです。

その目的は、キリストのからだを建てさせるためです。私たちは、どんな人であっても、キリストによって恵みの賜物が与えられています。それを発見し合い、お互いのために、活用することはどれほど大切なことでしょうか。

ここでは教会ということが、からだのイメージで語られています「キリストを基として」が統一性であり、「それぞれの部分は分に応じて働き」に多様性が見られます。つまり、それぞれ賜物が与えられ、働きが違っていてよいのです。誰かと比べなくても、自分に与えられた賜物を用いていけば、それが「からだを成長させ」ることにつながるのです。その成長の目標が「全き人」と表現されています。(新改訳:「完全におとなになって」、新共同訳:「成熟した人間」)。

教会の成長の目標は「キリストの満ちみちた徳の高さ」(新共同訳:「キリストの満ちあふれる豊かさ」)であり、キリストの「高さ」と「豊かさ」を目指して成長していくために、それぞれの賜物を生かすことの大切さが語られているのです。何において成長するのでしょうか。「愛のうちに」です。私たちのからだの成長は、愛のうちに育てられていきます。キリストを基としてお互いが結び合い、賜物を生かしあっていくことによって、神の無限の愛のうちに、キリストの高さと豊かさにまで成長することが、目指されているのです。からだは全体のつながりの中で、お互いの交わりの中で、部分としても全体としても成長することを心に刻みながら、新しい年、共に出発しようではありませんか。

– 元旦礼拝メッセージより –

2011年1月号