目標をかかげていく
山脇 望 牧師
<生活は目標によって決まる>
プロ野球の西武ライオンズに入団し、新人王を獲得した松坂大輔選手の言葉がとても印象的でした。
高校時代、投手として甲子園出場を目前にして敗けてしまったことがありました。 しかも自分の投げたボールが捕手のグローブからそれてしまい、三塁手がホームベースを踏んで、試合終了となりました。 この時のショックといったら大変なものであったようです。
その時、監督の語られたひと言が彼を立たせたのです。
「目標がその日その日を決めていく」という言葉でした。
どこに目標をさだめているのか、と語られました。彼の目標はプロ野球の選手になることだったのです。
“目標が決めていく”これはスポーツの世界だけのことではありません。 生活をしていくなかにありまして、何を目標にしているでしょう。
たとえば、進学のこと、結婚のこと、仕事のこと、など、 目標を決めることによってその日その日の生活内容・心の持ち方、 具体的な生活の時間の持ち方などが決まっていきます。
<最大の目標>
私たちにとりまして最大の目標はなんでしょうか。
…ただこの一事を努めている。すなわち、
後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、
目標をめざして走り、キリスト・イエスにおいて
上に召して下さる神の賞与を得ようと努めている。
(ピリピ3:13,14)
2000年をスタートいたしました。 私たちの目標はどこに置いているでしょうか。 それが明確になっていることによって、その日その日の生活内容が決められています。
目の前に起きてくる出来事も大切でしょう。 しかし、目標がはっきりしておりませんと、起きてくる事柄によって一喜一憂し、 波の間に間にただよう小舟のようになってしまいます。
神を礼拝する、聖書を聴く、お祈りをする生活、 それは神の栄光にあずかる希望をもっているところに生まれてくるわざです。
目標のある人は輝いた顔をしています。
目標のある人は過去を振り返ってもそれに支配されていません。
目標のある人は現在も支配されていません。
2000年2月号