北朝鮮の回復を祈ろう
山脇望牧師
例年になく寒さが厳しい冬であった。体が老化して、このように体が感じているのかと思っていたが、それだけではなかった。十数年ぶりの厳しさであったという。
牧師館にある蘭の花は、いつもなら満開であり、そろそろ終わるものもあるのに、ようやくこの頃蘭の香りがまわりに漂ってきた。
北朝鮮の状態が、頻繁に報道されている。「核」「食糧不足」の問題など話題をふりまいている。私共に注目し、関心をもってくれ、と自己アピールをなし、必死に存在感を世界に示そうとしているようだ。
世界各国から食糧支援がなされているようであるが、それがどうも栄養不足で弱っている人々の所に行く途中で、高価なものは消えていくことが多いという。幼児の50%近くが栄養不足で、田舎に行くほどひどい。
朝鮮の歴史において、南北に分裂していない時代は、むしろ北の方に多くのクリスチャンがいたという。動乱の時は、多くのクリスチャンが南に亡命し、多くは殺害されてしまったのである。
「将軍様!」と叫び、たたえている姿を見せられる。まさに共産主義でも社会主義でもない。独裁社会である。
人間が神のようになり、真の神を除外してしまう社会。繁栄した例がない。必ずやその国は滅亡していく。いつ南と北との壁が取り除かれ、真の神様を受け入れるようになるだろうか。その時は、冷たい風にかわって暖かい風が吹き入れられ、人々の生活に真の喜びと祝福を経験することだ。
テレビに映し出された幼児が栄養不足で顔色白く入院している姿に、心が痛む。一日でも早く神の恵みのみわざが注ぎ入れられていることに心を開くことができますように、心から神の助けを祈ることである。
韓国の主にある兄姉はどんなに熱く祈りつづけていることか。
確かに日本人を朝鮮に拉致していったという事実が明らかにされ、日本人の怒りをまねいていることは事実である。
私たち日本人も朝鮮への侵略が、どれほど朝鮮の方々を痛めつけていることか。その意味でも一日も早く南北の統一がなされ、共に神を礼拝する生活に導かれますように祈りの奉仕をしていきたい。
2003年3月号