キャンプの大切さ

山脇望牧師

(キャンプの思い出)

 教会の夏、それはキャンプの夏といえます。今年も小学生、中学生と共にそれに参加するひとときを持ちました。

 前任地時代からですから、30数年も参加させていただいている事になります。先日のキャンプにて、椅子に腰を下ろしながら、懐かしくキャンプを思い起こしておりました。

 30数年前、自分たちでテントを張り、100名以上の子供たちのために汗だく、煙に涙を流し、砂埃の中に食事の用意をしたこと。炎天下のもとでゲームをし、帰るときには顔は真っ赤に焼けたこと。夜中に雷が鳴って大雨となり、テントに水が流れ込み、集会所に大移動したこと。便所(トイレとは言わず)は汲み取りで、その匂いとハエが食事に群がり・・でした。それでも大きく輪になり、草の上に腰を下ろして食べました。

 どれだけの人がキャンプに参加したでしょう。あの時のキャンパーであった子供たちがお父さんになり、今はその子供たちが参加するときとなりました。

(キャンプの大切さ)

 キャンプにて楽しい事は色々あります。しかし、何よりも大切なこと、それは主イエスの救いの経験に子供達が導かれていくことです。人は変わり、環境が変わっても変わることのない、神様の救いをしっかりと心に経験していただくために、キャンプが大切な働きの場として用いられるのです。

 今日、確かにキャンプに参加する子供達は激減しています。奉仕者の数もです。それだけキャンプに対する期待もなくなってきたのでしょうか。

 もちろんキャンプの働きだけが神様の働きのすべてではありませんが、大切な働きである事は間違いありません。

 かつては、『茂原教会は素晴らしいです。奉仕者が大勢参加して・・』と賞賛されていました。10名以上いたでしょうか。椅子に腰を下ろしながら『皆さん若かったのだ・・』と、今年ひとり奉仕者として参加した白髪の65歳の私は懐かしんでいました。年を取ると、昔を懐かしむといいますから、やはり老人となったのです。

 これからもキャンプの大切さを自覚して多くの参加者、奉仕者が起こされる事を夢見ていきましょう。

2006年8月号