クリスマスの奇跡

古川江利子副牧師

 2008年12月5日、祈っていた母が洗礼を受けました。これは私にとって、神様からの素晴らしいクリスマスプレゼントです。

私が受洗した次の年のクリスマスのことです。私は毎日、施設や病院に贈るプレゼントの用意で大いそがしでした。クリスマスの集会の準備、兄弟姉妹と祈りながら楽しく準備をする時、朝から晩まで教会に入り浸っていました。

キャンドルサービスの後も、各家を回るキャロリングに行く準備をしていました。

私の家は、クリスチャンホームではありません。毎年クリスマスの日は、家族そろってケーキを囲み家で楽しく過ごしていました。

しかし、私がクリスチャンになり、クリスマスは私抜きの、家族が一人欠けたクリスマスになったのです。その事を、クリスマスの日に、はたと気付かされました。

楽しい教会の交わりを抜けて、1人、自転車で暗い夜道を家へと向かいました。なんだか後から後から涙が出てきました。家族はどんな気持ちでクリスマスを過ごしているのだろう・・・。娘が欠けたクリスマス。その時、み言葉が心に通ってきました。

主イエスを信じなさい。

そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます。

(使徒16章31節)

暗い夜道を、自転車をこいで家に向かうまで、何度何度もこのみ言葉を繰り返しながら帰りました。

この日から、このみ言葉は家族のために祈る時に、大切な約束のことばになりました。あれから、約20年がたちました。

振り返ってみると、神様は私にたくさんのプレゼントを下さり、素晴らしい奇跡を見せてくださいました。

今!神様に従ってきた日から、想像もしなかった所にいます。(想像できないほど素晴らしいことをし続けて下さいました)神様、私は本当に幸せです。と感謝しています。

それと同時に家族の救い、家族への証しの難しさを嫌というほど味わいました。

昨年は、母の入院・手術・闘病・リハビリ・・・と教会だけでなく、多くの仲間に祈っていただき、奇跡的に癒されました。もう一度与えられたいのちでしたが、以前のようになれない自分に、母は、「死んでしまったほうが良かった。」と何度も思ったそうです。しかし、その事を通して、「神様助て下さい。」と短いですが、心のこもった祈りをささげる事が出来ました。そして、イエスさまを信じる事が出来ました。家族を揺るがすような苦しい道を通して、救いの業が起こされました。先日、父が入院し手術を受けました。しかし、この事も家族の救いの計画の中にある事を信じ祈っていきます。

2008年12月号