主が共にいて下さる

        古川江利子牧師

3月は旅立ちの準備の時でしょうか?茂原教会から数名がこの4月、進学のため、親元を離れて新しい生活を始めます。一人一人精一杯頑張りました。お疲れ様、本当によかったね!と心から喜び、これからの歩みの祝福を祈りエールを送ります。教会のみなさまのお祈りありがとうございました。

新しい出発を前にした、3月11日、大地震によって、今まで確かだと思っていた物が揺れ動き、崩れ去っていく光景を目の当たりにさせられました。

このように、目の前に次々と起こって来る問題や闇のように現実を見て、心の中が暗く・重くなってしまっても、そこに沈みこんでしまう事がありませんようにと祈ります。

今、夢と希望と同時に、ちょっぴり不安な心を持って出発していく子どもたちが、主を信じて、主の守りの中を自分の足でしっかりと歩んで行くことができますようにと願います。

 次のみ言葉は、私が神さまと初めて個人的に直接出会った経験をさせていただいたお言葉です。

「わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」。ヤコブは眠りからさめて言った、「まことに主がこの所におられるのに、わたしは知らなかった」。

      - 創世記28章15節-16節 –

ヤコブが、荒野で主の臨在を見、直接神の言葉を聞き、それに応答する姿が描かれています。家族の愛の中で育まれたヤコブが、一人出発した矢先の出来事です。これからのヤコブの人生の旅において、1番大切な「主が共にいて下さる事」を知らされた経験だったのではないでしょうか。

どんな時も守って下さり、躓いても立ち上がられて下さり、どんなにつらい状況でも、一歩進む勇気を与えてくださるお方が、一緒に歩んで下さる事を子どもたちが経験する事ができますように。親元から離れた生活の中で、ますます主に近づけられ、主と共に生きる者となりますようにと祈ります。

最後に、ヤコブがイスラエルにされ、晩年に祈った祝福の言葉です。

「わが先祖アブラハムとイサクの仕えた神、

生れてからきょうまでわたしを養われた神、

すべての災からわたしをあがなわれたみ使よ、

この子供たちを祝福してください。」

– 創世記48章15節-16節 –

2011年3月号