なぜクリスマスが必要か

野田信行牧師

今シーズンも皆でクリスマスをお祝い出来て感謝です。ところでクリスマスはなぜ必要だったのでしょうか。

 人は神のかたちに造られ、神と良い交わりを持っていました。しかし初めの人であるアダムとエバは、神に食べてはいけないと言われた善悪を知る木の実を食べてしまいました。

その結果2人は、何が善で何が悪であるかを自分の考えで決める様になり、この性質は二人の子孫である全ての人に受け継がれています。そのために、全ての人は他の人の考えが自分と違うと、自分が正しくて他の人は間違っていると考える様になりました。

その様な人同士が関わるとどのような事が起るでしょうか。北朝鮮のリーダーも米国のリーダーも自分が正しくて、相手が間違っていると言います。優秀な学校を出て政治家になった人たちが、例え小学生が見ても間違っていると分かる様な事をしても、自分は間違っていないと主張します。そして他の人と比べて、自分をいつも人の上に置くようになります。本当にこの世は闇であり、憎しみや妬み等も溢れています。そしてその行く末は神が言われた通りに永遠の死です。

神が人を造られたのは滅ぼすためでなく愛するためであり、そのためにご自身のかたちに人を造られました。
そこで愛する人間の余りにも惨めな姿を憐れんで、人間の救いのために、この世に遣わされたのが神の独り子であるイエス・キリストです。

人間の善悪の判断の基準は愚かなものであり、都合によって変わります。主イエスを救い主として信じることは、人間の愚かな基準ではなくて、全能なる神の善悪の基準で生きることです。そして主イエスを信じる者には今まで犯して来てしまった罪が全て赦されます。それは主イエスが私たちの身代わりとなって十字架で罪の代価を支払ってくださったからです。さらに主イエスを信じる者には、聖霊が与えられて、神に従って、神の善悪の基準で生きる力が与えられます。

そしてこの世の後にも天国で神と共に永遠に生きることが出来ます。だから皆でイエス・キリストのお生まれになったクリスマスを喜んでお祝いをします。救い主としてこの世に生まれてくださったイエス・キリストを、感謝して受入れ従いましょう。

宜しくお願いします。今年ももう終わりですね。ご奉仕ありがとうございました。

2017年12月号