仕える茂原教会
野田信行牧師
新年度の茂原キリスト教会の標語は「岩の上に建つ教会」です。岩とは「あなたこそ、生ける神の子キリストです」(マタイ16:16)の告白です。そして教会はキリストをかしらとする一つの身体です。
教会の内側に目を向けることは大切なことです。今の茂原キリスト教会の現状を見る時に、弱さを覚えておられる方を、身体の一部として思い遣り労わる者でありたいと思います。
また茂原キリスト教会では、教会の枠を超えて、教区、教団、超教派の働きに仕えておられる兄弟姉妹方もおられます。これは仕えておられる方々を祈り支えるのは勿論ですが、教会の働きとして共に仕えることが御心ではないでしょうか。日本ホーリネス教団(Japan Holiness Church)は、教団、教区も一つの教会と考えます。地域の教会もキリストをかしらとする身体の一部です。教会の枠は何重にもいくつもあるものです。
身体はその一部に心を配るのと同時に、全身のことも考える必要があります。身体の一部が痛むと全身に痛みが伝わります。逆に身体の他の部分が快適ですと、その
快適さが全身に伝わります。
昨年度の最後の主日に「主イエスのお命じのとおりに」(マタイ21:6)と題して、説教を取り次がせて頂きました。今年度、主イエスはどのようなことを茂原キリスト教会にお命じになられるのであろうかと楽しみにしています。
その一つが茂原キリスト教会の外にも仕えなさいと語っておられる様に感じます。身体は身体の一部だけで成長することは出来ません。身体のある部分は他の部分と繋がって栄養を遣り取りし、身体を動かす時にも一緒に連動して動かして成長して行きます。
「受けるよりは与える方が、さいわいである」(使徒20:35)。主は今、茂原キリスト教会が、受けるよりは与えて、教会の外にも仕えることが出来ると期待されておられるのではないでしょうか。
私たちは自分たちの力では何も出来ません。しかし、主がお命じになられるのであれば、私たちは素直に仕えるだけです。その時に主は、ろばの持ち主に働かれて、ろばを渡す思いを与えておられたように、仕える者に必要なことは予め備えていてくださいます。安心して仕えさせて頂きましょう。
主イエスが私たちに仕えてくださった姿を仰ぎ見て、私たちも仕えさせて頂きましょう。
2017年4月号