救いがこの家に

古川江利子牧師

今年の1年の世相を表す漢字は「新」だそうです。2009年も残り1カ月となりました。この1年、どんなことがありましたか?あなたにとって、どんな年であったでしょうか?

そんな事を、11月の終わり頃から思い巡らしていると、一つの言葉が浮かびました。「家」です。

昨年のクリスマスに母が受洗しました。そしてこの9月に、父も受洗し天国に帰りました。夫婦が救われ、長い間の心の溝が回復され、短い間でしたが心が通い合う姿を目の当たりにさせられました。その出来事の中で、家族の回復はあると言う事を教えられました。

イエスが取税人ザアカイに言われた言葉です。

「きょう、救がこの家にきた。・・・」

(ルカによる福音書19章9節)

一人の人が、イエス様と出会う事によって、彼は変わりました。そして、彼だけではなく、イエス様は「救いがこの家に来た」と言われます。イエス様は家族や仕事場にも、平和と祝福が来たと宣言して下さいました。あなたにも、あなたの周りにも祝福を与えて下さるというメッセージがあるのではないでしょうか?

この「救い」という言葉には、「良くされる」「癒される」「完全にされる(神さまの計画された形になる)」と言う意味もあります。

一人の人がイエス様と出会う時、イエス様を家にお迎えするならば、人が家が家族が救われます。また、夫婦や親子や兄弟も救われます。

聖書を読むと、人間関係の中で苦しんでいる人々の姿を見ます。それは、夫婦・親子・兄弟が不完全であるがゆえにさまざまな問題が起こって来るのではないでしょうか?

この年、このみ言葉の真実さを体験させて下さった主が、私自身のこれからのライフワークとして、家族、夫婦、兄弟、親子の回復と救いを信じて、教会の働きの中で、祈り学んでいきたいと思わせられました。

「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます。」

(使徒行伝16:31)

救いと祝福があなたと家族にありますように祈ります。祈りましょう。

この家に神の 恵みあふれ

みな健やかに 来る年も

心を合わせて 御国のため

喜びいそしみつつ御業に 

励ましめ給えや   

(新聖歌74 世の人忘るなより)

2009年12月号