新しいことへのチャレンジ

野田信行牧師

暑い日が続いていますが如何お過ごしでしょうか。またここのところ不穏なニュースが続いています。この世は本当に心の乾いた荒野であり、さばくであると感じます。

しかし主は「見よ、わたしは新しい事をなす。やがてそれは起る、あなたがたはそれを知らないのか。わたしは荒野に道を設け、さばくに川を流れさせる」(イザヤ43:19)と言われます。

たとえこの世はどんな荒野、さばくであったとしても、主はそこに道を設け、川を流れさせます。そこで道を設け、川を流れさせるために用いられる人はどんな人でしょうか。それは主によって「若返って、わしのように新たになる」(詩篇103:5)人です。年齢は関係ありません。新しい事をするのは主によって新しくされた人です。ユダヤ人哲学者のマルチン・ブーバーは逆に「人は新しいことに挑戦している限り老いることはない」と言います。

ここ最近でも茂原教会では、子ども礼拝ではMEBIGを取り入れ、大人の礼拝ではプロジェクターの使用、賛美リーダーを立て、行事では「みんなでランチ」を始めました。新しい事には色々な試行錯誤が伴います。その中で皆で話し合い、主の御心を求めて行くことは大切なことであり、その中で私たちは成長させて頂けます。その外にも新しい計画が目白押しでとても楽しみです。

勿論、何でもかんでも目新しい事をすれば良いというのではありません。一つ一つが本当に主の御心に適うものであるか祈り求めて行く必要があります。

また新しい事だけではなくて、既存の事の意味を深く知る事も大切です。最近はホーリネス教団の歴史に思いを寄せて、説教でお話しさせて頂く機会が増えました。過去を知る事は、過去を積み重ねた現在を知ることであり、将来を見通すために大切なことです。それは2千年以上前に書かれた聖書を大切に読んで自分の過去と現在を知り、将来を見通す事に繋がります。

新しい事と言っても、そんなに大それた事を行う必要はありません。自分の中で何か小さな事でも新しい事にチャレンジをしてみませんか。主はそこに道を設け、川を流れさせてくださいます。

2017年8月号